別名、御種人参(オタネニンジン)、朝鮮人参(チョウセンニンジン)とも呼ばれる
ウコギ科多年草の薬用植物。
八百屋で普通に売っている人参(ニンジン)とはまた別物である。
古くからその薬効が知られ珍重されていたが、栽培がとても困難であった。
18世紀のはじめ、李氏朝鮮で初めて人工的な栽培に成功。
人工的に栽培されたものよりも天然物の方が
薬効は強いが、野生の人参の採取は非常に困難であり産地では高値で取引されている。
ちなみに、ウコギ科の薬用植物には他にアメリカニンジン(花旗参)、トチバニンジン(竹節人参)、
サンシチニンジン(田七人参)、エゾウコギなどがあり、
一部ではこれらから抽出し精製したものを『ジンセン』などと呼称している。
古くから不老長寿の薬と知られ、現代でも非常に多岐にわたってその薬効が確認されている。
■低血圧症に効く■
副交感神経の緊張を必要に応じてやわらげ、自律神経のバランスを正常に戻す働きがあるために、低血圧症に効果がある。
■貧血に効く■
赤血球、白血球、血小板を増やす働きがあり、貧血症に効果がある。
■血液の循環をよくする■
頭痛、肩こり、冷え症などの症状が改善され、血液の流れが良くなる働きがある。
■動脈硬化を防ぐ■
動脈硬化を阻止作用(血管のコレステロール沈着防止、血栓を出来にくくする作用など)がある。
■血栓を防ぐ効果、溶かす効果がある■
成人病やガンの原因となる血栓が出来るのを防ぐ効果がある。
■鎮静作用がある■
鎮静作用があり、ストレスなどで胃がおかしい時などに効果がある。
■糖尿病に効く■
サポニンという物質がインスリンに似た働きをするために、糖尿病に対して効果がある。
■更年期障害に効果的■
高麗人参成分は自律神経失調症と言われる一群の症状に効果がある。
■男性の精子製造能力を高める■
高麗人参の有効成分は男性の精子製造能力を高め、精子の運動を活性化させる働きがある。
■風邪予防薬■
風邪に対する最も優れた治療・予防薬と言える。
■肌の状態を改善する■
タンパク質・核酸の合成を促す機能があり、新陳代謝を活発にするので、皮膚美容に効果がある。
■精力(男性力)増強■
”男性のシンボル”に活力を与える効果が非常に強い。
■有効成分の代表サポニン■
昔から漢方薬に配合されてきたが、その効果を示す有効成分の代表的物質はサポニンと呼ばれる物質である。
サポニンはそれぞれ作用が異なる部分があり、体の中で複雑な働きをする。
■マグネシウムやカリウム・アルギニンを多量に含有する■
主にマグネシウムとカリウムが多く含まれている。
また、アミノ酸組成を調べると、アルギニンが多く含むことがわかる。
■アルカロイド■
高麗人参の成分の中で重要な働きをするものに含窒素塩基物質つまりアルカロイドがある。
免疫力を高める効果があるために、どんな病気に対しても自然治癒力が高まる。
■紅参(コウジン)と白参(ハクジン)■
高麗人参には紅参(コウジン)と白参(ハクジン)の二つの種類があり、高麗人参の本場である韓国では、
紅参は白参よりも品質のすぐれた人参とされている。
紅参は十分に成熟した六年栽培の人参を表皮のまま蒸して乾燥したものだが、
白参は人参の表皮をはいでそのまま乾燥したものである。
そのため、白参では表皮周辺に多い成分ニンジンサポニンが失われる。
高麗人参には特に副作用は存在しない。
但し、次の点に注意する必要がある。
■発熱時には服用しない■
カゼなどで熱が出ているときには動悸が激しくなるので避ける。
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